仁宇布の冷水と十六滝は、北海道北部の中川郡美深町が誇る名水です。

美深町から東へオホーツク海方面へ20㎞ほど走ると仁宇布の冷水があり、その周辺に十六滝は点在しています。

水温は真夏でも約6度を保ち、ミネラルバランスの絶妙な軟水で水量も豊富。

旧厚生省の「おいしい水の要件」を満たした名水です。

この地域は深い原生林と豊富な水に恵まれ、開発とは一切無縁の手付かずの自然がそのまま残されています。

宗谷地域に降り積もった雨や雪が自然に地中に浸透して長い年月をかけて湧水とし湧き出しています。

そんな大自然の真っただ中にある仁宇布の冷水と、それぞれに多彩な趣を感じさせる十六滝は、風雪に耐えながら変化した樹木たちが日本庭園をほうふつとさせる「松山湿原」、春から初夏にかけての新緑、秋の紅葉と水面に映る四季折々の色彩美が美しい「天竜沼」など、水にかかわる景観美が多く点在しています。

ここから湧き出る湧水の「仁宇布の冷水」は、地元はもちろんのこと、遠く旭川や稚内など多くの方から訪れた人からも「ほんのりと甘くそれでいてスッキリしたのどごし」と好評価を得ています。

美深町最大のイベントでもある、「白樺樹液まつり」は、山の神に感謝するアイヌの神事「カムイノミ」がルーツとされ、白樺の樹液採取体験や、白樺の樹液の試飲、そしてアイヌの方との記念撮影など貴重な体験ができると人気です。

さらに地元小中学校の児童、生徒も参加して行われる美深町町民植樹祭は、美深町の緑化推進委員会が主催して、40年を超える歴史があり、この植樹祭から「仁宇布未来の森を育てる会」や、地域住民の参加する「松山湿原登山の会」などさまざまな活動やイベントが行われています。

このように、自然と人の暮らしが調和した地域で、マイナスイオン豊富な滝と、真夏でも冷たくまろやかでさわやかな味わいの湧水は、人間と自然の関わりあいを考えながら地域づくりをすすめる機運を作り、人々の心を癒す貴重な場となっています。

この地域名である仁宇布とは、アイヌ語で「ニウプ(森林)」を意味するもので、アイヌの人たちが森林の恵みを受けながら、自然と共存共栄してきた地域であることを物語っています。

「仁宇布の冷水」は、アイヌのお年寄りが昔、山仕事をしている時の話にこの冷水を飲み疲れを癒したとの言い伝えにより、平成18年に発見されたもので、そのまま飲むのはもちろん、コーヒーや紅茶、お料理などに使用してもまろやかな味わいになると評判です。

また、国鉄の合理化政策により配線となった国鉄美幸線跡を利用した「トロッコ王国」では、国鉄時代を思い出させる駅舎やレール上を走るエンジン付きトロッコを楽しむこともできて、家族連れでにぎわっています。

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