低価格化が進み、市場拡大が続くミネラルウォーター

生産量は20年で29倍に

ミネラルウォーター協会の調査によれば、ミネラルウォーターの生産量は、1986年には8万2,179klで、うち国産が8万1000kl、輸入 1179klでしたが、2006年には235万344kl、うち国産180万850kl、輸入55万2591klと20年で28.6倍になっています。

2006年の年間消費量は一人当たり16.4lで、前年より30%増、20年前と比べると23倍にもなっています。

日本でのミネラルウォーターの普及と拡大のきっかけとなったのは、1983年にハウス食品が発売した「六甲のおいしい水」です。

当時は「水を買う」ということが一般的ではなく、「水道水がタダなのになぜわざわざ水を買うのか」という考えを持つ方がほとんどでした。

しかし、次第に水道水の安全性への不安やまずさを感じる人が増えるにつれて、徐々にミネラルウォーターに関心を持つ人も増え、1999年には2000年問題などもあり、国内のミネラルウォーター消費量は100万klを突破しました。

飲料水として定着し、清涼飲料に占めるシェアも10%を超え、スポーツドリンクやウーロン茶のシェアも超えていますし、コンビニやスーパーでもミネラルウォーターの売り場面積は拡大し続けてきました。

現在では通販や宅配、ウォーターサーバーなどミネラルウォーターの販売チャネルも多様化しています。

水道水を飲んでいる人は3割

全国清涼飲料水工業会が2006年夏に15歳から59歳の男女を対象に行った調査によると、「ミネラルウォーターを常備していて飲んでいる」という 人は、22.3%、「よく買っている」という人は14.2%、「たまに購入」という人が32.1%となっており、合計して68.6%の人が日常的にミネラルウォーターを飲んでいることがわかります。

30年ほど前までは水を買うということ自体が一般的ではなかったのに、なぜこれほどまでに水を買う人が増えたのでしょうか?

この調査でミネラルウォーターを買うと答えた方は、水道水は料理に使うことはあっても、そのまま飲むことはほとんどないと答えています。

これは水道水への不安と安全性への不信感、味の悪さを感じつつも、まだまだミネラルウォーターを料理などにたっぷりと、惜しげもなく使うというところまでは踏み切れないということなのでしょう。。

また、ミネラルウォーターの低価格化も市場拡大と深い関係があります。

ミネラルウォーターの価格は、もっとも利用している人の多い2リットルのペットボトルで、1998年には200円前後が一般的でしたが、2006年には120円前後、最近は量販店では6本入りの段ボールケースで400円を切りますから、70円前後ということになります。

これほどの低価格なら気軽に購入できますし、今後もミネラルウォーターの市場拡大は続くでしょう。